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すずらん日記2021

すずらん日記

 

最新のすずらん日記を掲載しています。

 

懐かしいすずらん日記 

懐かしい時代のすずらん日記の一部が出てきました。その時代を少し垣間見ることが出来る気がします。気分転換にご覧ください。

 

 

2006年(平成18年) すずらん日記
2007年(平成19年) すずらん日記

 

 

 2022年8月15日 

 齢を重ね、自分に残された時間が限られていると思うようになったからでしょうか、自分が自然現象、社会現象を含め森羅万象について何も知らないという事実に気付かされ、愕然とすることが多くなりました。先日もNHK放送の「3人(ヒットラー、スターリン、ムッソリーニ)の独裁者」のドキュメンタリーを見て、プーチンによりスターリンの再評価が始まっていることを初めて知り、恐ろしさを感じると共に第二次世界大戦当時何故3人の独裁者が生まれ、多くの国民が熱狂的に彼らを支持し戦争に突入することになったのか考えさせられました。
 知らなかったといえば、「統一教会」が今でも活動し、多くの不幸を生み出しているという事実にも驚かされました。私が弁護士になって直ぐの頃、「統一教会」に関連する事件が多発していました。私も、元信者の方から依頼され、壺、多宝塔、お数珠等の対価(御布施)として支払った代金の返金交渉事件を受任しました。元信者が支払った代金は、壺が60万~300万程度、多宝塔は1000万円以上、お数珠は300万~1000万円程度でした。弁護士が対応すると、大部分は80%~90%の返金で示談が成立しました。示談の相手方は何故か、統一教会ではなく「世界の幸せ〇〇(地域名)」という名称の団体でした。私は、事件処理をしている間に示談行為は「マッチポンプ」(示談金は、他の被害者(信者)の壺等の購入資金・献金に依っており、新たな被害者を生み出す結果となること)のような気がして来て、「統一教会」の事件からは離れるようになりました。依頼者から祟りがあるといけないからと預かった壺やお数珠をその後ごみとして処分しましたが、幸い今日まで祟りはなく過ぎているようです。
(代表弁護士 鈴木典行)

 

 

2021年8月2日 ホームページリニューアル!

 さて、オリンピックの開催に合わせた訳ではありませんが、当事務所のホームページをリニューアルしました。リニューアルの理由は、当事務所のこと、弁護士の仕事を少しでも皆さまに知ってもらいたいとの思いからです。弁護士として様々な事件を経験して強く思うことは、事件の多くが相談、依頼時期が遅く、そのため本来巻き込まれなくても良いトラブルに巻き込まれる、あるいはもっと良い解決が出来たのにと思う事案が多いことです。当事務所のホームページの「すずらん日記」「すずらん通信」「事案紹介」を閲読いただき、少しでも弁護士の活動、当事務所の活動の一端をご理解いただき、皆さまのトラブル回避の一助になることを願っております。
(代表弁護士鈴木典行)

2020年7月28日 ウイルスや生体の防御反応について

 さて、皆さまもそうだと思いますが、私は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、ウイルスや生体の防御反応について考えさせられることが多くなりました。

 ウイルスは30億年以上前に地球上に誕生し(生物ではないとするのが通説のようです)現在まで存在し続けているとのことですから、たかだか数百万年しか存在していない人類がその闘いに勝つのは容易ではないと思います。細菌やウイルス等の侵入者に対する生体防御(免疫)の働きにも驚かされることが多いのですが、ウイルスがそれに対抗して二次攻撃、三次攻撃を仕掛けてくることがさらに大きな驚きでした。また、新型コロナウイルスに対して免疫システムが過剰に反応してサイトカインストームが起き全身の血管や臓器に障害を起こして多臓器不全に陥り死に至ることがあることも驚きの一つでした。
 新型コロナウイルス感染症によってこの世の中がどのように変化していくのか。これを契機に人々のお互いを思いやる気持ちが強くなることを心から願っています。それにしても新型コロナウイルスは、私に多くのことを考えさせ、勉強させます。

(代表弁護士鈴木典行)

2020年7月20日 近況のご報告

 昨年4月から今年3月までの一年間、愛知県弁護士会会長と日本弁護士連合会副会長を兼務し名古屋と東京を往復する多忙な日々でした。任期が終了する直前になって、新型コロナウイルス感染症の影響が大きくなり、送別会等が中止になったりしましたが、私の場合は皆さまのご支援のお陰もあり何とか無事任期を終えることができました。今年度の役員は、会議の開催も思うようにならず、本当に大変だと思います。
 私の周りにもこの感染症の影響が出てきています。依頼者の親戚の方がこの感染症で亡くなられたり、複数の弁護士会において関係者がこの感染症に罹患し、その対応で大変です。新型コロナウイルス感染症は、東京を中心に再び拡大し、地方に拡散してきており、また世界における感染拡大の状況をみると全く予断を許さない状況にあります。
 今後どのような展開になるか全く分かりませんが、皆さまにおかれましては、是非ご自愛の上お過ごしください。
(代表弁護士鈴木典行)

2019年11月10日 愛知県弁護士会の会長及び日弁連の副会長の職務

 木々の彩りも日ごとに変化を見せて秋の深まりとともに寒さも増してまいりました。

 皆さま、お変わりございませんでしょうか。 
 さて、所長の鈴木が先日のすずらん日記(10月31日付 近況)にて、日弁連(日本弁護士連合会)での副会長の仕事について触れていますが、所長の鈴木は本年4月より、愛知県弁護士会の会長及び日弁連の副会長を務めています。日本社会が平穏でより良くなるよう法曹に関わる制度構築に日々邁進しております。
 なお、愛知県弁護士会のホームページでは、弁護士会の活動や法律に関わるイベントの案内等が掲載されています(「会長」挨拶も毎月更新されております)。
 弁護士会の活動に興味を抱かれた方は、是非一度この機会に、愛知県弁護士会のホームページをご覧下さい。(事務局)

 

2019年10月31日 近況のご報告

 東京への新幹線の中で、この原稿を書いております。4月から日本弁護士連合会の副会長に就任していることから週の後半は、霞ヶ関にある日弁連会館の16階にある副会長室で過ごすことが多くなっています。朝から晩まで日弁連が抱える様々な問題について議論しておりますが、多くの法案について日弁連の考え方が問われるため、勉強の必要性を痛感しています。現在、少年法の適用年齢を20歳から18歳に引き下げることを中心とする少年法の改正が検討されていますが、日弁連は、現在の少年法は有効に機能しており、適用年齢を引き下げなければならない合理的理由はないとして、この法改正に反対しています。
 先日、保護司の方が、日弁連の主張を理由付けの一つとして少年法の改正に反対する意見を新聞に投稿しておりましたが、多くの人が日弁連の意見を参考にされていることを知り身が引き締まる思いがしました。これからも、国民、市民の目線に立って意見表明をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
(代表弁護士鈴木典行)

2019年10月18日 昨今の思い巡らすこと

 心を悩ませることが多くなってきています。一つは災害の多発です。大きな地震が何年かおきに襲って来るようになっています。温暖化の影響からか大型台風の襲来や豪雨に見舞われることが多くなってきました。先日の台風19号は、東日本全体に大きな災害を引き起こしました。罹災した皆さまの一日も早い復興を心から願っております。
 次に心配なのが日本の急激な人口減少です。昨年の新生児は100万人を大きく下回ったそうです。団塊の世代に比べると新生児の数は3分の1です。この結果、急激な人口減少が始まっています。消滅集落がどんどん増えています。安倍政権は、少子化対策をしていると言っていますが、残念ながら実効的な方策を打ち出すことが出来ずにきています。
 政治に期待することは難しいようです。我々国民一人一人が他人事とは思わず真剣に実効的な対策を考える時代がきているように思います。
(代表弁護士鈴木典行)

2019年2月25日 平成31年度愛知県弁護士会会長就任のお知らせ

 当事務所の所長の鈴木典行は、平成31年度の愛知県弁護士会の会長に就任することになりました。よろしくお願いいたします。

 また、鈴木典行は、併せて1年間、日本弁護士連合会の副会長に就任することになります。そのため、週の半分近くを東京に滞在することになる予定です。弁護士、弁護士会さらには日本社会がよりよくなるための制度構築に努める所存ですので、是非ご理解ご支援していただきたく存じます。
 なお、この間当事務所の3名の弁護士と事務局員は、より鋭意努力し皆様方からのご相談、事案解決に取り組んでいく所存ですので、これからも今まで以上のご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

(代表弁護士鈴木典行)

2019年2月15日 新しい時代

 新しい年になったと思ったら、1か月半が経過しました。いつものことながら時の流れの速さを実感します。

 今年は、4月に天皇陛下が退位され、それに伴って平成が終わり新しい時代に入ります。皆様にとって平成はどのような時代だったでしょうか。平成の訪れとともにバブルが崩壊し経済的にはデフレ時代が続き、また大震災等の災害も多発し、あまり良い時代ではなかったような気がします。しかし、日本が戦争の惨禍に巻き込まれることなく平和に過ごすことができたことは、何よりだったと思います。次の時代も平和が続き、大きな災害も発生しないことを心から願います。
 新しい時代は、外国人とどう共生して行くか問われる時代になると思います。少子高齢化が極端に進んでいる日本は、外国人との共生に失敗すると大変なことになると思います。人種、文化の違いを乗り越えて人としてお互いを尊重し合うことができる社会の到来を心から願い、そのために力を尽くしたいと思っております。本年もよろしくお願いいたします。

(代表弁護士鈴木典行)

2018年9月20日 土地区画整理事業について 

 当事務所にご相談、ご依頼に来られる方は、以前当事務所の依頼者であった方や顧問先等からのご紹介の方がほとんどです。しかし、中には少数ですがホームページをご覧になられてご相談に来られる方もおられます。その多くの事案が、土地区画整理事業に関する相談か税金と法律に跨った相談です。
 
 私が、専ら自治体の職員を対象とする研修を営む団体である日本経営協会において、長年「公共用地取得の法律実務」「土地区画整理の法律実務」をテーマに講師をしていることをホームページ等で知ったからだと思います。

 今回は、その中から土地区画整理事業に関するお話をしてみたいと思います。土地区画整理事業は、土地区画整理法に基づいてなされる事業であり、多くの場合土地区画整理組合か地方公共団体が施行主体として事業がなされます。相談の多くが相談者に対してなされた換地処分が不服だとの相談です。換地処分は一般に仮換地処分が先行しますので、多くは仮換地処分の段階で相談にこられます。土地区画整理事業においては施行区域の地権者に対して、強制的に換地処分がなされることになるため、換地処分を受けた地権者の中には換地処分の内容が納得できないとして相談にこられるのです。

 結局のところ、換地処分が有効か否かは、当該換地処分が違法か否かということになります。換地処分が違法か否かの判断において重要となるのは、「照応の原則」です。
 照応の原則とは、元の土地(従前地といいます)と換地とが諸条件を総合考慮して大体において同一条件にあると認められる状態にあることをいいます。元の土地と相当離れた条件の悪い場所に換地され納得できないとして相談に来られるケースが多いです。
 私が扱った事例では、元の土地から70メートル程度離れた場所で、鉄道の沿線の条件の悪い場所に換地されたという事案について、この仮換地処分は照応の原則に違反し違法との判決をもらったことがあります。この事案は最高裁まで争われましたが、仮換地処分の違法が確定しました。現在同様の事案で裁判が係属していますが、仮換地処分を取り消し、依頼者の望む場所への変更を前提とする内容での和解が進行しています。その他、従前地の面積が実際の面積より過少に評価されたとしてその違法を争い認められた事例もあります。

 また、直ぐに訴訟を提起するのではなく訴訟をする前に換地処分の不服を争う方法として審査請求を申し立てる方法もあります。審査請求をした事例の中で、換地処分の違法を前提に依頼者の要望を受け入れてもらい、新たに仮換地の変更処分を行ってもらった事例も2例あります。

 土地区画整理事業は、一般の人だけでなく多くの弁護士にとっても馴染みが薄いと思われます。土地区画整理事業や公共事業での買収に関して疑問に思うようなことや分からないことがあればご相談ください。
(代表弁護士鈴木典行)


2018年9月15日 日本弁護士連合会人権擁護大会(青森市) 

 日本弁護士連合会の人権擁護大会が10月4日・5日の2日間青森市で開催されます。人権擁護大会は日本弁護士連合会の最大行事であり、毎年多くの弁護士が全国から集まって熱心に人権問題について討論を行っております。
 今年は、「外国人労働者100万人時代」の日本の未来、組織犯罪からの被害回復~特殊詐欺事犯の違法収益を被害者の手に~、日本の社会保障の崩壊と再生~若者に未来を~、の3テーマについてシンポジウムが開催されます。いずれのシンポも魅力的なテーマであり、総てのシンポに参加してみたいですがそれは出来ませんので、外国人の労働問題がこれからの日本の将来を左右する気がすることから、第1テーマのシンポに参加しようと思っています。
 皆様は外国人が日本の社会で働くことについてどのようなご意見をお持ちですか。
(代表弁護士鈴木典行)

2018年1月25日 弁護士の仕事 

 「弁護士は、争いごとを処理するのが仕事で大変ですね。」「今まで弁護士に依頼するような争いごとがなかったので良かったです。」といわれることがあります。確かに、法的紛争(争い事)を解決することは弁護士の業務の中心であることは確かですが、経験を積んで来ると、多くの紛争を経験して来たスキルも考慮され多方面の仕事を頼まれるようになります。弁護士は争い事の代理人ばかりやっている訳ではないのです。今回は代理人ではない弁護士の仕事をご紹介したいと思います。
 最近の会社法改正のメインの一つであるコーポレートガバナンス改革を受け、社外取締役や監査役の仕事を依頼されることがあります。私も現在、ある信用金庫の社外監事(一般の会社でいう社外監査役です)と昨年末株式上場した会社の社外取締役(監査等委員会委員)に就任しており、月平均2回程度は会社へ行って経営会議、取締役会、監事会等に参加しています。いずれの会社も社外役員の発言に耳を傾ける自由な雰囲気があり、私自身も経営者の皆様から学び、触発されることも多く楽しく業務を行っております。オリンパスやりそなHDは、不祥事を経験して積極的に社外役員を採用し(役員の半数以上を社外役員が占めているとのことです)、その後業績もV字回復しているとのことです。これからは、役員が第三者の批判に晒されない企業に展望はないように思います。
 次に、組織において不祥事が生じた場合、最近は外部の人材を入れた第三者委員会を設置してその委員会の判断を仰ぐことが多くなっており、弁護士はその外部委員の供給源の一つになっています。私も、最近では、某市の外郭団体理事の理事としての資質が疑われる事案について、理事としての適正を調査をする第三者委員会の委員や某公立病院の研究者の研究費の不適切な経理処理を巡る懲戒処分の適法性を判断する第三者委員会の委員に選任されました。私の経験では、いずれの団体もこのような第三者委員会における判断を仰ぐことが初めてであったことから諸規定が完備しておらず態勢も整っていないように感じましたが、これからこうした第三者委員会が設置され弁護士がその委員に選任されることは多くなると思います。
 その他、弁護士は、破産事件の管財人に選ばれます。私も現在裁判所から3件の破産事件の管財人に選任されています(その内の1件は、破産会社の代表者の破産事件ですので、実質的には2件といえます)。管財人の業務の中心は、破産会社の財産の換価処分と債権者への公平な配当ですが、弁護士として多面的な処理能力が問われ遣り甲斐を感じる業務の一つです。もっとも私の経験では、倒産事件関係では、民事再生事件の申立代理人が最もその能力が問われるものであり、遣り甲斐を感じます。最近初めて裁判所から医療機器製造会社の民事再生事件の監督委員に任命されましたが、やってみてやはり申立代理人の方が遣り甲斐があると感じました。是非また再生事件の代理人に取り組んでみたいと思っております。
 その他、高齢社会を反映して成年後見人や保佐人等に選任されることも多くなりました。現在複数の成年後見人、保佐人に就任しています。このように弁護士は、紛争事件の処理のみを取り扱うのではなく、会社の役員として、財産の管理者としての仕事も増えています。弁護士のこうした能力もご活用いただけると幸いです。
(代表弁護士鈴木典行)

2017年10月2日 本年度の活動(日弁連の理事)について 

 今年は、日弁連の理事に選任され、毎月一泊二日で日弁連(東京)に通っています。二日とも終日議論、検討に明け暮れています。全国の弁護士(多くは各弁護士会の会長が日弁連理事を兼ねています)が集まって憲法改正、共謀罪法、秘密保護保法、死刑廃止といった政治信念や価値観に絡む難しい問題から、我々の業務に関係する職業倫理、法曹人口、依頼者見舞金制度まで多くの審議事項、要請事項、意見交換を行っています。日々の業務を離れ多くの弁護士が真剣に議論する姿に触れる貴重な機会となっています。
 ところで、久し振りに家族で映画(「三度目の殺人」)を見ました。殺人事件とそれを巡る裁判がテーマとなっており、弁護士からみても色々考えさせることの多い内容でした。名古屋市役所が撮影に使われていることもあり、親しみを感じる映画でした。
(代表弁護士鈴木典行)

2017年5月22日 世界に例を見ない日本国憲法の恒久平和主義

 今年で日本国憲法施行70年を迎えます。日本弁護士連合会は、70年の重みを踏まえ、改めてこの日本国憲法の意義を確認し、立憲主義を堅持する宣言を行いました。この宣言では、日本国憲法は、「戦争は最大の人権侵害である」という強い反省に基づき、世界に例を見ない徹底した恒久平和主義を採用していることを再確認しています。考えてみれば、大日本帝国憲法施行後の55年の間我が国は、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、第二次世界大戦と多くの戦争の当事者となってきました。この間は、まさに戦争の連続の歴史だったといえます。それに対して日本国憲法の施行後の70年の間、同盟国であるアメリカ合衆国が多くの戦争において当事国となっているのとは対象的に、我が国は戦争に巻きこまれることなく平和を堅持することができました。日本国憲法の果たしてきた役割はとても大きいものがあったと思います。今こそ、日本国憲法の恒久平和主義の意義を確認し、世界にその平和主義の理念を広めて行く必要があると思います。
(代表弁護士鈴木典行)

2017年1月13日 新年のご挨拶

 21世紀を迎えたとき、新しい世紀に期待を抱き平和で愛に満ちた社会が訪れるのではないかと期待していました。当地では、2005年に愛地球博が開催され、テーマは貴重な地球環境を守り、国境を意識しない人類愛でした。私はこのテーマに惹かれ何度も会場に足を運びその空気を満喫しました。残念ながら当地の盛り上がりに比べ、中央マスコミがこの博覧会の主題を取り上げることは少なく、全国的な盛り上がりは今ひとつでした。今中央マスコミは、3年先の東京オリンピックを繰り返し取り上げています。わずか3週間の大会のために多額の税金が投下されようとしています。
 一方、格差社会は確実に進んでいます。食事や教育を受ける機会さえ十分に保証されていない子ども達が沢山います。私が子どもの頃は、今より物質的には貧しかったのでしょうが、もっと平等で教育の機会も保証されていたように思います。21世紀はまだ5分の1も終わっていません。21世紀が心の豊かさに重きを置き、平和で安らいだ世紀となるよう微力ながら努力して行きたいと思っています。本年も当事務所を宜しく御願いします。
(代表弁護士鈴木典行)

2016年10月3日 日本人の団結力

 当事務所がすずらん丸の内ビルに移転して3年目に入っています。これも皆様のご支援の賜と心から感謝しております。これからも宜しく御願いします。
 今回は楽しい話題で行きたいと思います。リオのオリンピックでの日本人選手の活躍は、我々日本人を元気づけてくれました。卓球の男女団体の活躍も凄かったですが、私は黒人選手の牙城となっている陸上短距離において、日本が男子4×100メートルで銀メダルを取ったことに感動しました。お互いを信じて限界に挑んだ見事なバトンリレーが、走力が上回るアメリカやカナダを打ち負かしたと思います。
 日本人の団結力といえば、日本人が連帯して無償で行っている街の掃除が、パリを初めとして全世界の都市に広がりつつあるとテレビで紹介していました。日本人の思いやりの心が世界中で発揮されるのは嬉しいことですね。日本人が持って来た謙虚さと地道に努力する心根を忘れずに行きたいと思います。
(代表弁護士鈴木典行)

2015年9月26日 平和

 すずらん丸の内ビルに事務所を移転してから1年が経過しました。事務所を移転してから、昔の依頼者が当事務所を訪れてくれる機会が増えました。それも10年、20年の訪問が多く、不思議なご縁を感じております。当事務所のことを忘れることなく、相談に来ていただけることに心より感謝しております。
 さて、この間、近隣国や国内において平和を揺らがすような出来事が重なり、不安な気持ちに駆られることが多くなってきました。平和の大切さは誰も否定しないと思いますが、個人の人生が尊重されるための必要不可欠な条件だからではないでしょうか。平和でなくなると個人より国家優先の価値観が支配していきます。国家の安全を大声で唱える人たちが、実は国家を御旗にして自己の利益、権益の実益を図っていたのが歴史の真実です。
 今、再び安全を聲高に叫び始めた人たちがいます。傍観しているわけにはいきません。
(代表弁護士鈴木典行)

2014年2月14日 破産・倒産事件雑感 ~お金を借りるということ~

 前回も書きましたが、弁護士になってから、多くの破産、倒産事件を手懸けてきました。そのたびに、なぜ倒産せざるを得なくなったのかを考えさせられます。その原因の一つに、お金を借りることに対する無頓着さがあるように思います。お金を借りれば通常金利がつき、利息を付して返済しなければなりません。借りたお金が将来有用な資産として残る場合、また将来の自分や会社のための投資になることが確実な場合は別ですが、そうでない場合は、慎重な吟味が必要です。買いたいものが、本当に今の自分にとって必要な物なのか、業者の甘言に乗せられて計画性に欠ける建て替えをしようとしていないか等、お金を借りて何かをするときは、もう一度慎重に検討することも大切だと思います。
(代表弁護士鈴木典行)

2013年12月29日 倒産・再生事件雑感 ~銀行との付き合い方~

 弁護士になってから、多くの倒産、再生事件を手懸けてきました。再生を遂げ成長している事業者もいますが、もう少し早く相談に来てくれれば、こんなに苦労することなく再生ができたのになぁと思うケースもあります。倒産・再生事件においては、どうしても銀行等の金融機関と保証協会の意向が重視されることになります。金融機関に色々お願いしても頑なな対応に終始され、思うように再生手続きを進めることができないことがあります。もちろん、金融機関ばかりに問題があるのではなく、借入れ、返済について十分に検討をしないまま、金融機関にさらなる借入れを求め、企業を存続発展させるために本当に問題となる点に目を背けその場しのぎの資金繰りを繰り返して来た事業者の側にも問題があります。現在、借入金の返済で苦労している事業者の方は、一度金融機関との付き合い方を検討してみたらいかがでしょうか。
(代表弁護士鈴木典行)

2013年11月26日 運をよくする最善の方法

 新しい年が始まったと思ったら、もう残り1か月になりました。うかうかしていると1年は本当に早いですね。
 ところで、「運が良くなる」、「運を強くする方法」等の題名の本を時々目にします。そんな良い方法はないと思いながら、ついついすがって読んでしまうのが我々人間です。特に思うように事が運んでいないときは、藁をもすがる思いでこの類の本を読んでしまいます。運をよくする最善の方法は、清い心を持ち、善行を行い、社会のために地道に努力を続けることのような気がします。もっとも、もっと簡単に、人より楽に運が良くなる方法を求めるのが私を含めた人の常ですから地道な努力を怠ってしまうのですね。考えてみれば、それが一番の不徳の種ですね。
(代表弁護士鈴木典行)

2013年8月25日 利口で貧乏するを見よ(白隠禅師)

 私の心の指針にしている白穏禅師の施行歌の一節を紹介させていただきます。

今生(こんじょう)富貴する人は 前世に蒔きおく種(たね)がある
今生ほどこしせぬ人は 未来はきわめて貧なるぞ
利口で富貴がなるならば 鈍なる人はみな貧か
利口で貧乏するを見よ

この世は前世の種次第 未来はこの世の種次第
富貴に大小ある事は 蒔く種大小あるゆゑぞ
この世はわづかのものなれば よい種えらんでまきたまえ
種を惜しみて植ゑざれば 穀物取りたる例(ためし)なし
田畑に麦稗(むぎひえ)蒔かずして 麦稗取りたるためしなし
麦稗一升蒔きおけば 五升や一斗はみのるぞや

 施行歌は、まだまだ続きますが長くなりますので、またの機会に紹介させていただきます。

 

(代表弁護士鈴木典行)

2012年11月9日 return to happiness...

 子どものころ、未来は明るく多くの人が幸福を実感できる社会が来ると思っていました。未来は今よりきっと良くなると信じていたのです。日本は、私が子どもだった昭和30年代よりはるかに経済的に豊かな国になりました。テレビは各戸1台どころか、携帯にも車にも付いています。車も一家に何台もある時代です。

 しかし、私は子どものころに比べて幸福を実感できている人が増えたとは思えません。精神的な病に苦しんでいる人が、とても多くなった気がします。豊かになったはずなのに貧困にあえいでいる人がいます。金銭の支払いに困って私の事務所に訪れる人も少なくありません。
 どうしてなのだろうかと考えさせられる今日この頃です。情報が過多で、他人と比較され競争原理が支配しているからだろうかと思ったりします。幸福は各自の内心の問題です。自分にとって幸福とはなんだろうかと立ち止まって考えてみることも大切だと思います。

(代表弁護士鈴木典行)

2012年10月13日 久しぶりの国選事件

 久しぶりに国選事件の依頼が法テラスからきました。自転車窃盗の容疑で逮捕勾留されている被疑者の弁護です。被疑者は40代後半の男性で、知的障害があり、今まで何度も刑務所に入ったことのある人でした。

 被疑者とは、十分な意思疎通はできませんでしたが、1年前医療刑務所から出所したこと、NPO法人の運営するグループホームでお世話になっていることなど、おおよそ自分の置かれた環境についての説明はできました。
 弁護人に望むことを尋ねたら、入歯とメガネを忘れたので取って来てほしいとのことでした。次の接見のとき、入れ歯とメガネと部屋に置いてあったお金を差し入れたところ、涙を流して喜んでいました。一度も結婚したこともなく家族とはバラバラ、そして医療刑務所と社会を往復してきた被疑者の人生を考えます。被疑者から精神障害・知的障害を抱える人を支えるNPO法人の存在を教えて貰いました。

 被疑者はこのまま起訴されると前刑(懲役3年)程度の刑は科されることになります。自転車窃盗(自転車はすぐ被害者の下へ返っています)で医療刑務所に行ってもまた同じことの繰り返しだと思い、検察官宛に起訴猶予にしてくれるよう意見書を提出しました。幸い10日で釈放されました。今どうしているかなぁ

(代表弁護士鈴木典行)

2011年1月30日 頑張れニッポン

 今朝はサッカーのアジア杯決勝をテレビで観戦しました。李選手の見事なボレーシュートが決勝ゴールとなって日本が優勝、遅くまでテレビを見た甲斐がありました。日本サッカーも強くなったものですね。ザッケローニ監督の采配も見事でしたし、日本の選手も本当に粘り強くなったと思いました。

さて、日本サッカーは強くなりましたが、日本経済、日本の先行きは何だか不安ですね。最近私の事務所に相談に来られる方の中に、長年事業をしてきた会社をたたみたいと相談される方が目立つようになって来ました。以前であれば、経営者の方は、事業の継続が可能なら、最後まで(私からみると、もうとても継続は無理だと思う状態になっても)頑張ろうとする方がほとんどでしたが、最近は、まだ事業の継続が可能だと思う段階で、事業の廃止を相談に来れる方が出て来ました。特に製造業の方に多いように思います。多額の金融機関からの借入金の返済を続けてきたが、日本の製造業における下請け企業の状態から将来性を感じることが出来ず、この状態では、ただ借入金の返済のために事業を続けている気がするというのです。私も、市場や労働力を求める先がグローバル化した今日、価格競争は激化し中小企業は、他にはない何か特徴を持たないと本当に苦しい時代になったと思います。以前と異なり、もう少し頑張ればいい時代が来るよとはなかなかいえなくなりました。
しかし、何か特徴を掴めばまだまだ日本の技術は世界に誇れるものですから、十分世界と闘って行けると思います。会社の将来に不安を感じている経営者の方、一人で悩んでいないで、たまには私の事務所に来て愚痴でもこぼしてみませんか?少しは気分転換になるかもしれません。再生のヒントが見つかるかもしれませんよ!私の事務所で民事再生の申立をして、再生の途を歩んでいる会社も数社あります。
直ぐに諦めないでください。自分会社も頑張れニッポン!です。

(代表弁護士鈴木典行)

2011年1月22日 裁判員裁判体験記

 昨年11月に裁判員裁判を体験しました。イラン人の覚せい罪の事件です。覚せい剤事件でも裁判員裁判になるのかと思われる方もいるかもしれません。裁判員裁判の対象事件は、大きく分けると「故意に人を死亡させた犯罪」と「法定刑に死刑又は無期刑(禁錮も含む)が含まれる犯罪」の場合です。覚せい剤事件であっても営利目的による輸入などの犯罪には無期懲役が法定刑に入っていますので、裁判員対象事件となるのです。

 4人の被告人(全員イラン人です)が同時に同じ法廷で審理を受けたので、他の被告人の様子や他の弁護人の活動を見ることが出来、とても興味深くまた勉強にもなりました。裁判員裁判は、今までの裁判官による裁判に比べて直接主義がより反映されている手続きになっていると思いました。検察官も証拠を出来るだけ目で見て分かり易いように工夫しており、裁判員だけでなく傍聴している人にも分かり易いと思いました。今までの裁判と違い、素人の裁判員に理解して貰わなければなりませんので、弁護士も今まで通りの弁護方法では駄目だと痛感しました。裁判の結果は、私達が弁護した被告人の刑が、求刑からの割合では一番減っていたのと、私達の被告人の反省が一番心からの反省だと評価して貰えたので少しやり甲斐を感じました。
 さて、今日は休日当番弁護の日でした。お昼頃、愛知警察署に勾留されている被疑者から当番弁護士の派遣依頼があるとの連絡を弁護士会から受けて愛知警察署に接見に行きました。事件は、30代後半の男性が、女子大生に・・・を見せたという公然わいせつ罪でした。被疑者は、逮捕・勾留されたのは初めてとのことでしたので、今後の手続きの流れ等を説明し、被疑者に知っておいてもらいたいことが書かれた差し入れ文書を差し入れて帰って来ました。

(代表弁護士鈴木典行)

2010年8月21日 破棄差し戻し事件

 今、最高裁判所で破棄され高等裁判所に差し戻された事件を担当しています。最高裁判所において、認定が変わり差し戻される事件は、非常に少ないと言って良いと思います。したがって、自分が上告して破棄された場合は非常に嬉しい訳ですが(二度その経験があります)、相手方に上告された事件が破棄されたとなるとこれは非常に苦しく大変なことになります。最高裁判所の判断に拘束されるので、破棄差し戻された裁判所において、主張出来ることは本当に限られるからです。そのため、差し戻し審における闘いはとても難いものになります。最高裁判所の判断がおかしいと思っても、その点を再度主張・立証することは出来ないのです。

 しかし、その限定された中で何とか高等裁判所に当方の主張を少しでも分かって貰いたいと頑張っていますが、残念ながら裁判所はほとんど聞いてくれない気がします。
 また、新たに裁判の難しさを感じる今日この頃です。

(代表弁護士鈴木典行)

2010年8月17日 最近の相談事情と弁護士特約

 暑い日が続いています。今日の名古屋の最高気温予想は37度、今年は35度を超える猛暑日が今までで一番多いとか、昔に比べて暑くなったことは確かのようです。
 さて、今日は午後から名古屋市消費生活センターにおける法律相談の担当でしたが、予約が「0」ということで、担当が流れました。債務整理の相談が、テレビCMを盛んに流している法律事務所や司法書士事務所に流れているためか、それとも債務整理の相談自体が減ったのか、以前なら盛況だった、サラ金やクレジットの相談が減ったようです。サラ金の相談自体が減ったとすれば、返済で悩んでいる人が減ったということで良いことですが、テレビCMを盛んに流している事務所に事件が流れているとなると少し複雑な気持ちですね。
 ところで、自動車保険に弁護士特約が付くようになって、交通事故の依頼、特に物損のような比較的損害額が小さな自動車事故の依頼が増えて来た気がします。今まで賠償の内容に納得出来ないが、費用的に弁護士に依頼出来なかった人もこの特約を使って気軽に弁護士に依頼出来るようになったと思います。正当な賠償を受けることが出来る、泣き寝入りをしないですむ、という意味で良い制度だという気がします。交通事故に遭って納得出来ない人は、一度弁護士特約があるか確かめてみると良いでしょう。
(代表弁護士鈴木典行)

2010年6月9日 事務所訪問

 昨日、現在司法修習中の、63期(新)司法修習生の方2名が当事務所の訪問に来られました。1名の方は、直前に就職する事務所が決まったということで、とても明るい笑顔でした。修習生の事務所訪問を受けるといつも思うことですが、修習生の多くは皆好印象です。このように素敵な人達が、就職で苦労しているとの話を聞くと、先輩の一人としてとても心が痛みます。だからと言って、すべての方に当事務所に来て貰う訳にはいかず、悩んでしまいます。どうしてこんなことになってしまったのか、こんなことでは、優秀な後輩が我が業界を希望しなくなるのではないかと心配です。 

 さて、このブログで紹介していた中国人の被告人の裁判が結審となりました(長く掛りましたね)。罪名及び罪数から厳しい判決が予想されますが、被告人から私宛に日本語で、感謝の意を伝える手紙が届きました。同時に他の事件でも、感謝の手紙を頂きました。大変な事件で悩むこともありますが、こうして、被告人等から感謝されると、本当に嬉しく、弁護士冥利に尽きますね。

(代表弁護士鈴木典行)